今日は、備忘録も兼ねて、これからの自分の活動の方向性について書いてみようと思います。
先日「整理収納アドバイザー2級」の講座を受講しました。
なぜ、一級建築士の私が、今さら整理収納を学び直そうと思ったのか。
その理由をお話しします。
建築士としてのモヤモヤ
振り返ると、トータルで20年ほど、建築設計の仕事をしてきました。
そう考えれば、この先も建築士として設計をしていく。
それが、いわゆる「延長線上の未来」なのだと思います。
———でも、それではどこか足りない。
なぜ自分がミニマリストになったのか。その答えにならない。
この感覚が、ずっと言語化できずにいました。
私がミニマリストになろうと思ったきっかけは、直感でした。
しかも、かなり強めの。
「この方向性は間違いないだろう」と、なぜか確信に近い感覚がありました。
ビジネスをする上で、自分の想いの「軸」が必要なのは、間違いないと思います。想いがなければ、方向性がブレるからです。
だからこそ、「ミニマリスト」を今後のビジネスの「軸」にしたい。
そう考えると、建築士という肩書きとは、少しズレてくる。
でも、まったく無関係でもない。
「ミニマリストな建築士」なのか、
「建築士の資格を持っているミニマリスト」なのか。
と自分の心に問いかけると、後者でした。
決め手は、自分の中の「軸の強さ」でした。
これまでの興味の変遷
実は、私が建築業界に入ったきっかけは、インテリアでした。
もともと、インテリアが人の心理に与える影響に強い興味があり、インテリアコーディネーターの資格も取得しました。
ただ、インテリアコーディネーターの仕事は、家具やカーテン、照明を組み合わせて空間をつくる、いわば「足し算のデザイン」です。
一方で、私が個人的に好きなのは、余計なものがない、シンプルな空間。
いわゆる「引き算のデザイン」でした。
「何も置かない」という提案だと、インテリアの仕事になりません。
そこに限界を感じ、「これは箱そのものを作らないといけないな」と思い、一級建築士を取りました。
建築士は、新築やリフォームで箱(ハード)をつくる仕事です。
最初はマンション設計、次に住宅設計とキャリアを重ね、お客様と直接話しながら間取りを考え、空間を作る仕事には、とてもやりがいを感じていました。
ただ、完成後にお客様の家を訪れたとき、モノが多く、生活感にあふれる空間に、どこか残念な気持ちになることもありました。
もっとモノが少なければ、シンプルな空間が活かせるのに…
でも、生活に立ち入るのは設計者のエゴか…
その時、ハッと気付きました。
建築士は、箱(ハード)までは関われる。
でも、その中身である「生活(ソフト)」までは触れない。
ここが、決定的なモヤモヤポイントでした。
自分軸は「ハード」より「ソフト」だった
自分は一体、何がしたいんだろう?
自分が提供できる価値って、何なんだろう?
そう考える中で、「幸せ」に直結するのは、
箱(ハード)よりも、そこでの日々の生活(ソフト)の方じゃないか、と思うようになりました。
AかBか、という優劣の話ではありません。
両方大切なのですが、「私はどちらに軸足を置きたいか」という問題です。
私の場合、それは間違いなく「生活(ソフト)」でした。私自身、必要最低限のミニマルな空間で過ごす生活に救われた経験があるからです。
だから、私のアイデンティティは、「建築士」ではなく、「ミニマリスト」なのだと思います。
今後の活動について
では、今後どういった活動をしていこうかと考えた時に、私がやりたいのはこれです。
「その人が本当に快適だと感じる生活(ソフト)の設計」
ただ、万人への答えとして、ミニマリストが正解だとは思いません。大切なのは、ソフト(生活・気持ち)とハード(箱・デザイン)が一致していること。
- 一流ホテルのような真っ白で何もない家。
- 観葉植物に囲まれたカラフルでアーティスティックな空間。
どちらも正解です。自分が本当に落ち着いて、ストレスなく過ごせる場所なら、モノの多さ、少なさは関係ありません。
そのためには、まずその人の心の深い部分を知る必要があります。
ミニマリズムの考え方を取り入れ、大切なものを見つけ、不要なものを手放していく。そのプロセス自体が、答えを見つける手助けになります。
その上で、見えてきた答えに合わせて、空間(ハード)を整えていく。
①答えを見つける(ソフトの設計)
②空間を整える(ハードの設計)
整理してみると、今まではこの①が抜けていたんだなと思います。
実際の仕事としては、ミニマリズムの考え方を軸とした「片付けコンサルタント」のような形になるのかな、と考えています。
肩書はなくとも活動はできますが、信用を得るためにはやはり分かりやすい入口は必要です。というわけで、まずは一歩踏み出すために、整理収納アドバイザー2級を受講しました。
「一級建築士の資格を持つ片付けコンサルタント」として。
ここから、少しずつ。
箱(ハード)の側からではなく、生活(ソフト)の側から、誰かの幸せに関われる道を、探していこうと思います。
本日もお読み頂きありがとうございました。
続きの記事:なぜ、一級建築士の私が、「片付け」を仕事にしようとしているのか。